月に一度相談会を開いています。
不動産はさまざまな分野に絡んできます。
相続、空き家、登記から親子関係まで、実に多岐の分野に及びます。
親から相続した土地を手放したい。こんな内容なら話を聞いてすぐに結論が出ます。「いくらくらいで売れるか、税金はいくら取られて手元にいくら残るか」そんな話です。
でも、相談に持ち込まれる内容はもっと複雑。
「相続登記をしたい」。
聞くと、親の代、そのまた親の代、つまりは祖父母の代から登記変更がされてない土地だったり。
聞きながら家系図をまとめると、親の兄弟までは分かっても祖父母の兄弟あたりになるともう分かりません。
生きてるのか死んでるのか、死んでるとその子供がいるのか、どこに住んでいるのか。。。。。。
最近のケースでは、被相続人がなんとわかるだけで40人。
もちろん、名前、生存、住所などは分からないとのこと。
被相続人全員の同意をもらわないと相続ができないので、こうなるともうお手上げです。
また、面倒な話は共有の土地。
2人が仲良ければいいのですが、仲が悪いと片方は売りたいと言い、片方は売りたくないという。
裁判で決着しなければならない場合もあったりします。
こうなると司法書士だったり弁護士の出番です。
そのためメンバーには税理士、司法書士、空き家相談士、などを揃えて一緒に解決策を考えます。
来られるたいていの方はお役所などに行って、たらいまわしにされた挙句に相談会に来るので問題は複雑で簡単には解決できそうもないものばかりです。
実に様々な相談事が持ち込まれます。
じっくり話を聞いて、どうすればよいか最上の結論を出してあげます。
暗~い顔をしてきた人が肩の荷が降りたとうれしそうな顔をして帰って行くのを見ると、この仕事も案外悪くないなと思ったりします。